脂漏性皮膚炎|大野城市や春日市の皮膚科・美容皮膚科|ひかり皮ふ科クリニック

一般皮膚科 GENERAL

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは?

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌の激しい部位にできやすい慢性的な皮膚疾患です。生後3~4週ごろの乳児や皮脂が出来やすい思春期以降の方、特に30歳~40歳の成人男性に好発しやすい疾患です。多くのフケが見られることが特徴です。乳児の脂漏性皮膚炎に関しては3~4か月ごろには自然治癒しますが、思春期以降に発症した脂漏性皮膚炎は慢性化する場合が多いです。 好発部位は頭部、顔、脇、鼻、眉間などがあり、フケが出るだけでなく、炎症を引き起こし赤い湿疹ができたり、痒みを伴う場合もあります。 一度発症すると慢性化したり、再発したりしやすいので、早めに医療機関で治療を行うようにしましょう。

疾患の原因

脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎の原因としては、ヒトの皮膚に常在しているマラセチアというカビが挙げられます。皮膚の常在菌であるマラセチアは通常は人体に無害ですが、皮脂が増えすぎるとそれを餌に大量に増殖します。ですから皮脂が通常よりも分泌されると脂漏性皮膚炎を発症するきっかけとなります。 マラセチアの増殖因子としては下記が挙げられます。 ・洗顔不足 ・入浴不足 ・ストレスによるホルモンバランスの乱れ ・生活リズムの乱れ ・食事のかたより(肉食、脂分の摂取 ビタミンB群の不足)など

治療方法

脂漏性皮膚炎の治療方法
当院では脂漏性皮膚炎の治療はステロイド外用薬の塗布、抗真菌外用薬により行っております。患者様の脂漏性皮膚炎の状態を確認し、軽症の場合はステロイド外用薬による治療を行います。脂漏性皮膚炎の重症度が高い患者様、ステロイド外用薬だけでは効果示さない患者様に対しては抗真菌外用薬を併用して治療をします。 基本的には2週間から1ヶ月の治療を必要としています。 外用薬の塗布により、脂漏性皮膚炎が一時的に改善しても、季節の変わり目、環境の変化で再診される患者様が大変多いです。自己判断で外用薬の塗布を中止せず、継続し治療を行ってください。 また、外用薬を使用して効果が感じられなかった場合も自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。

日常の注意点

食事
脂っこい食べ物を過剰に摂取すると皮脂の発生を助長し、マラセチアの増殖に繋がります。バランスの良い食事を心がけてください。 また、辛い物など刺激物の摂取は脂漏性皮膚炎が増悪する恐れがありますので、できるだけ控えてください。
ストレス・疲労
過度のストレスや寝不足など生活リズムの乱れによってホルモンバランスが乱れ、脂漏性皮膚炎の症状が増悪する恐れがあります。規則正しい生活を心がけてください。
洗髪
脂漏性皮膚炎が軽症の場合は小まめな洗髪により、症状が改善する場合があります。肌にあった洗髪剤で激しくこすらないように洗髪することを心がけてください。また。抗真菌薬含有の石鹸やシャンプーの使用も治療の手助けとなります。

よくあるご質問

Q

どのくらいで治りますか?

基本的には2週間~1ヶ月の治療期間を必要とします。ただ脂漏性皮膚炎は季節の変わり目や仕事が忙しいときなど体にストレスがかかっているときに再燃しやすい疾患です。症状が出現した際は早めに受診するようにしてください。

Q

髪は染めても大丈夫ですか?

髪を染めることにより、頭皮に少なからずダメージを伴いますのでできるだけ控えてください。どうしても髪を染める場合は頭皮から少し浮かせてカラー剤を塗布するようにしてください。

Q

うつることはありますか?

マラセチアは誰の皮膚にも存在する常在菌ですので、脂漏性皮膚炎が感染することはありません。

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