掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症とは?
手のひらや足の裏に小さな膿(うみ)を伴う水疱ができる疾患です。よくなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な疾患です。症状が進行すると腕やひざのところまで症状が進行することがあります。痛みを伴う事もあります。患者様によっては鎖骨や胸骨の関節痛も発症することがあります。成人から発症される患者様が多い疾患です。 症状としては下記のような症状が挙げられます。 ・1~5mm程度の水疱や小膿疱(うみ) ・水疱や小膿疱のまわりの炎症 ・膿疱部位のかゆみ ・関節痛
疾患の原因
- 掌蹠膿疱症の原因
- 原因としては喫煙、慢性扁桃炎、副鼻腔炎、虫歯、金属アレルギーが関与していると言われています。ただはっきりとした原因は現在のところ分かっていません。 身体のどこかに慢性的な炎症を起こしていると、その反応として手足に皮膚症状が発現するのではないかと言われています。
治療方法
- 掌蹠膿疱症の治療方法
- 喫煙、慢性扁桃炎、副鼻腔炎、虫歯、金属アレルギーがある場合は、まずその治療を行っていきます。 喫煙、慢性扁桃炎、副鼻腔炎、虫歯、金属アレルギーが原因でない場合は外用療法(ビタミンD3、ステロイド外用)や紫外線治療により治療していきます。治療期間としては3~7年で軽快すると言われていますが、症状が遷延するかたもいらっしゃいます。
日常の注意点
- 禁煙
- 喫煙が原因で症状が悪化するので、喫煙をしている方は禁煙をお勧めします。(ただし禁煙をしても速やかに治る事はありませんので気長な治療が必要です。)
- 体調管理
- 掌蹠膿疱症は風邪や扁桃炎がきっかけとなって発症することがあります。風邪などを引かないように日頃からうがいをするようにしましょう。
よくあるご質問
Q
治りますか?
喫煙、慢性扁桃炎、副鼻腔炎、虫歯、金属アレルギーなどがある場合は、これらの治療をすることで軽快すると言われています。 原因不明の場合は3~7年で自然と治っていく場合もあります。根気強く治療していきましょう。
Q
タバコは辞めた方が良いですか?
掌蹠膿疱症の患者様は喫煙者が多いことから掌蹠膿疱症と喫煙は関係があると言われています。喫煙している方には禁煙をお勧めします。
Q
遺伝することはありますか?
親子で発症するケースは稀です。また掌蹠膿疱症が人に感染することはありませんので神経質になる必要はありません。