帯状疱疹はヘルペスウイルスによる感染症です。顔面に最も発症しやすい疾患です。症状としては体の片側に赤い斑点、小さな水ぶくれが帯状にできるのが特徴です。痛みも伴うことが多いようです。60歳代を中心に50歳代~70歳代に多くみられる疾患ですが、仕事による過労・ストレスが原因で免疫力が低下すると若年層にも発症します。
通常一生のうちに発症するのは1回がほとんどです。エイズやがん治療(放射線療法)をうけて免疫力が低下している患者さんは再発する恐れがあります。帯状疱疹は早期に適切な治療を行うことで症状を軽減できます。治療が遅くなると合併症や後遺症である神経痛を伴うことがありますので早めの治療が大切です。
仕事による過労、ストレスなどによる免疫能の低下に伴って、身体に潜伏していたヘルペスウイルスの再活性化が原因で発症します。
治療法としては、抗ウイルス薬を1日2回、1週間内服していただきます。1週間の内服で赤い斑点・水ぶくれは完治します。
痛みが生じている患者様には痛み止めも併用しますのでお申し付けください。帯状疱疹後の後遺症である神経痛が発生した場合は神経痛を緩和する痛み止めを処方いたします。
・過労やストレスが発症の原因となるため、抗ウイルス薬内服後は十分な食事・睡眠・休養をとり、日頃から規則正しい生活を心がけるようにしてください。
・疲労により発症するので、激しい運動などは控えるようにしてください。
・血行が悪くなると痛みが悪化します。患部は冷やさず出来るだけ温めて血行を良くしてください。
・帯状疱疹が他の人に移ることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。帯状疱疹にかかっている際は小さな子供との接触は控えてください。